こんにちは。きらくです。
私は20年ほどバイクに乗り続けており、晴れていればほぼ毎週バイクに乗るほど、ツーリングが大好きです。
木々が色付きだし、頬を撫でる風がひんやりと気持ち良いツーリングシーズン、秋。
多くのバイク乗りが紅葉ツーリングを計画しているのではないでしょうか。
そんな皆さんへ。
京都で紅葉を見に行こうとすると、神社やお寺ばかり出てきませんか?
もちろん神社仏閣と紅葉のコラボレーションは日本の秋の風景として美しいのですが、私たちはバイク乗り。
紅葉ツーリングとなれば紅葉を見ながら、景色の中をバイクで走りたいですよね。
そこで今回、関西の紅葉ツーリングスポットの第三弾。
あえてお寺や神社は省いた、バイクと一緒に紅葉を眺められる京都のおすすめスポットを5つに絞って紹介していきます。
季節を全身で感じながら、移動自体を楽しめちゃう事がバイクの魅力の1つ。
美しい景色を求めて走り出しましょう!
1.嵐山の穴場スポット?観光地の喧騒から離れた絶景の紅葉「保津峡 六丁峠」
京都で紅葉の名所として人気の嵐山。
渡月橋の周囲にはお店も多くあり、深紅に染まる嵐山を見ながらの散策は定番ですよね。
ただ、人気スポットだけあって紅葉シーズンは人で溢れんばかり…
車はもちろん、バイクですら中々進めず停める所も無いというような状態が続きます…
そこでバイク乗り向けにおすすめしたい、嵐山の紅葉スポットが保津峡です。
保津峡は保津川に沿って亀岡から嵐山を結ぶ16kmの渓谷で、秋には紅葉で彩られます。
保津峡をバイクで走るとなると、嵐山高雄パークウェイを想像する人が多いかなと思うのですが、有料道路なんですよね…
しかも125cc以下は終日、125cc以上でも土日祝はは通行する事ができません。
平日の観光客が少ない時に走りたい!
125cc以下のバイクで景色を楽しみながら、のんびり走りたい!
と考える人も多いはず。
そんな私と似たような人におすすめしたいのが、六丁峠を走るルートです。
嵐山嵯峨野と保津峡の景観美を繋ぐ峠道で、嵐山高雄パークウエイの裏面を走るようなルート。
道幅は狭く荒れた路面の峠道なのでゆっくり進む必要がありますが、車体が軽くのんびり走っても楽しい小排気量バイク向けの道だと思いませんか?
もちろん排気量問わず無料で通行する事ができ、トロッコ列車で有名な保津峡駅へも行く事ができます。
特に六丁峠ルートで通る保津峡橋から見る、紅葉で染まる渓谷美は絶景ですよ。
2.関西定番のツーリングルートで秋の味覚と紅葉を楽しむ「鯖街道」
福井県小浜市から京都市左京区出町柳までを結ぶ約70kmの鯖街道。
若狭湾で取れた京の朝廷への献上品を、行商人が徒歩で運ぶために用いられた道で、特に鮮度が命の鯖を運んでいたことからその名が付きました。
この鯖街道がバイク乗りにホントにおすすめ。
関西でも人気のツーリングロードで、私自身もただバイクに乗りたいだけで走りに行く、お気に入りのコースが鯖街道です。
季節を問わず快走ロードとしておすすめなんですが、紅葉に彩られた山間部をバイクで走る爽快感は一度走れば病みつきになること間違い無し。
山間部を抜けると言っても峠道のようなルートではなく、道路は綺麗に舗装されていて、ほとんど信号も無い山間部をゆるやかなカーブが続く快走ロードです。
秋の風を感じて走っていると、見える景色は鮮やかに色付く美しい山々。
これぞ秋のツーリングという感じで、バイク乗りなら楽しくないわけがないですよね。
京都から抜けてしまうのですが、滋賀に入ってからの道中には鯖寿司や蕎麦屋さんがいくつか有り、休憩がてらランチに立ち寄るのもおすすめです。
因みに私のおすすめは「蕎麦とCafe Le seul 杢」さん。
古民家を改装したおしゃれな蕎麦屋さんで、落ち着いた雰囲気の店内から見る景色は美しく、こだわりのお蕎麦と鯖寿司は絶品ですよ。
3.巨大なダム湖に映る美しい紅葉「宇治川ライン 天ヶ瀬ダム」
宇治から滋賀へ抜ける府道3号線、宇治川に沿って走るルートが宇治川ラインです。
山間を縫うように進む道は緩やかなカーブが続き、バイク乗りなら走って楽しい快走ロードになっています。
紅葉に色付く渓谷美を楽しみながらワインディングロードを走るだけでもおすすめなのですが、紅葉スポットとして特におすすめなのが宇治川を遡った先にある天ヶ瀬ダム。
ツーリング好きの人の中には、ダム巡りをする人も多いのではないでしょうか?
日本中様々なダムがありますが、ダム周辺の道は綺麗な景色の中を、ワインディングロードが続くのでバイク乗りには人気のスポットですよね。
天ヶ瀬ダムも同様に、高さ73m、長さ254mのの巨大なアーチ式ダムの周囲を美しい渓谷が囲み、春は桜、秋は紅葉を楽しめる名所になっています。
因みに天ヶ瀬ダムで紅葉を楽しんだり、写真を撮るなら鳳凰湖がおすすめです。
鳳凰湖は天ヶ瀬ダムのダム湖のことで、ダムの形が翼を広げた鳥の姿に見えることから「鳳凰湖」と名づけられました。
鏡のようになった水面に、赤や黄色に染まった急峻な山肌の鮮やかな紅葉が映り込むさまは本当に美しいので、是非立ち寄って欲しいです。
昼間はダム見学のためにダム堤上に入ることができ、天ヶ瀬森林公園の展望台からは、標高365mの槙尾山から天ヶ瀬ダム湖にかけて広がる自然豊かな景色を眺める事もできますよ。
4.紅葉に染まる渓谷美は国の名勝地「るり渓」
るり渓は標高約500m程の高原にある長さ4kmの渓谷で、清流に点在する岩や滝、深淵が豊かな景観は国の名勝地にも指定されています。
雄大な自然に囲まれたるり渓はハイキングやキャンプでも人気の観光スポットなのですが、特におすすめなのが紅葉時期。
渓谷の両岸には広葉樹・赤松が繁り、山全体が色鮮やかに紅葉する様は正に絶景です。
るり渓自体は4kmと短い距離にはなりますが、周囲も美しい自然に囲まれているので、バイクで走り出せばいたるところで秋を感じる事ができますよ。
るり渓で立ち寄りたい人気スポットは「鳴瀑」と「るり渓温泉」ですね。
鳴瀑は日本の音風景100選にも選ばれた滝の事で、滝の裏が空洞になっていて音がすることからこう名付けられました。
水量が豊富な滝で、岩石の間を縫って流れ落ちる滝と紅葉のコントラストは、神秘的な美しさがあります。
水辺の紅葉って色が濃く映るので、より鮮やかな景色を楽しめますよね。
滝の前には休憩所もあるので、滝の音を聞きながら景観を楽しんでみてはいかがでしょうか。
そして景色を楽しんで少し体が冷えた時に立ち寄りたいのが、「るり渓温泉」です。
大浴場やサウナ、岩盤浴と一通りの設備が整えられていて、温泉自体も少しとろっとした水質で、お風呂上りには肌がしっとりスベスベになります。
他にあまり無いかなと思うのは、水着着用で入る混浴露天風呂ですかね。
こちらの露店風呂からも美しい紅葉が眺められるので、温泉に浸かりながら恋人や仲間、家族とのんびり過ごすのにもおすすめかなと思います。
5.農山村の原風景を彩る美しき紅葉「美山かやぶきの里」
中をバイクで走る事はできないのですが、個人的に大好きな場所なのでおすすめさせて下さい。
京都全体の観光スポットとしても外せない、美山かやぶきの里です。
国の重要伝統的建造物群保存地区にも選定されていて、町内には数多くのかやぶき民家が現存し、歴史的景観が保存され続けています。
かやぶき屋根の民家が立ち並ぶ姿だけでも美しいのに、田園風景一体が紅葉に染まる様は本当に癒しの絶景。
のどかな原風景を彩る紅葉の葉がまた絵になるんですよね。
散策は長くても1~2時間で見て回れるかなと思うのですが、中にはカフェや民俗資料館、泊まることができる民宿もあるので、ゆったりとした時間を過ごす事ができますよ。
注意点としては、有名観光スポットなので土日祝などは観光バスも来て混み合います…
そのため、バイクで行くなら早朝の時間帯がおすすめです。
紅葉時期は朝霧が出て、早朝には集落一体が深い霧で包まれるんですよね。
霧が晴れるにつれて浮かんでくるのは美しい紅葉で彩られた山々と、朝もやの中に沈むかやぶき屋根。
この幻想的な風景は、眠気や寒さを吹き飛ばすような感動を与えてくれます。
ただし、美山かやぶきの里の民家では他の町と変わらず、住人の方が生活をされています。
早朝に行く際は駐車場辺りの少し離れた位置から、静かに景色を楽しむ事。
バイクも大きな音はたてないように注意する事は必ず守ってくださいね。
まとめ:混雑を避けて、バイク乗りならではの京都紅葉ツーリングを楽しもう!
いかがでしたでしょうか。
関西の紅葉ツーリングスポット第三弾として、バイク乗り向けに厳選した京都のおすすめスポットを紹介してみました。
人混みが苦手な人は観光シーズンの京都は嫌煙しがちかなと思うのですが、移動が自由なバイクであれば混雑を避けつつ秋の京都を楽しむ事ができちゃいます。
バイクで走っていても、暑くも寒くもない貴重な季節。
美しい景色を求め、相棒と一緒に走り回っちゃいましょう!
今回紹介したおすすめスポットが、ツーリング計画を立てる際の、少しでも参考になれば嬉しいです(^^)
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