こんにちは。きらくです。
長い歴史と実績に裏打ちされ、国境・性別を越えて世界中で愛され続けるBarbour(バブアー)のオイルドジャケット。
似たデザインやノンオイルモデルではなく、Barbour(バブアー)のオイルドジャケットを選んだ本物志向のあなたなら、自分らしい一着に育てて長い間ともに歩んでいきたいなと考えているはず。
私もBedale(ビデイル)を長年愛用しているのですが、一生モノとして付き合っていく為には、お手入れが欠かせません。
その中でも1年に1回の儀式とも言えるのが、オイルを塗り直すリプルーフ作業。
Barbour(バブアー)の公式サイトでも定期的にリプルーフ(リワックス)作業を行う事で、雨を防ぎ、摩耗や破損を修復する事ができると記載されています。
ワックスコットンは適切にお手入れをすると、長い間ともに人生を歩む事ができます。
出典:Barbour partners Japan
愛用のジャケットをリワックスに出すことで、雨を防ぎ、摩耗や破損を修復することができます。
そこで今回はBarbour(バブアー)オイルドジャケットの、リプルーフ作業についてお話していきます。
個別に用意しなければならない物は専用ワックスくらいで、やり方は初心者の人でも簡単にできるので気軽にチャレンジしてみて下さいね。
1.Barbour(バブアー)オイルドジャケットってリプルーフをしないとどうなる?
Barbour(バブアー)に限らずですが、オイルドジャケットはコットン生地にオイル(ワックス)でコーティングした専用の生地でできています。
上からオイルでコーティングしているという性質上、着用の繰り返しなどにより表面のオイルは次第に抜けていってしまうんですよね。
そしてそのまま放っておくと、防水性や耐久性が落ちてしまうだけではなく、カビが発生する原因にもなってしまうので、定期的にオイルを塗り入れる「リプルーフ作業」が必要となるわけです。
因みにBarbour(バブアー)のリプルーフで検索された際、「リプルーフしない」や「オイル抜き」などの言葉を目にした事はないでしょうか?
以前書いた記事でも少しお話していますが、オイルドジャケットにはメリットもデメリットもありますので、オイル抜き(ノンワックス)で着る事を検討する人もいるかと思います。
電車やバスに乗っている時や、他の衣服へのオイル移りが気になる気持ちは私も分かるのですが、結論から言うと私個人としてはオイル抜きはおすすめしません。
Barbour(バブアー)のオイルドジャケットは値段もするものですので、簡単に買い替えは難しいかと思いますが、どうしても気になる場合は、初めからノンオイルで製造されているピーチスキンモデルを選んだ方が良いですね。
オイルドジャケットから単純にオイルを抜いただけでは、生地を傷め耐久性も落ちてしまうので、長く付き合っていきたいと考えている人はやめておいた方が良いかと思います。
(オイルが抜けているので、もちろん防水性・撥水性もなくなります)
また見た目の風合についても、オイル抜きではなくリプルーフを繰り返しながら育てたジャケットの方が、色見の奥行きや、その人特有のアタリが出てくるので、他とは違う自分だけの一着に育てる事ができておすすめですよ。
2.Barbour(バブアー)のリプルーフを行う頻度は?
頻度についてですが、Barbour(バブアー)公式サイトでは1年に1度のリプルーフ(リワックス)作業が推奨されています。
年に一回のお手入れによってワックスジャケットを長くご愛用頂くことができます。
出典:Barbour partners Japan
バブアー専用のワックスを準備し、以下の簡単なステップに沿ってRe-waxをはじめましょう。
私は普段バイクに乗っている事もあって、夏以外の季節は毎日のようにBedale(ビデイル)を着用しているのですが、確かにリプルーフ作業は1年に1度で十分かなという印象です。
ただ、1年に1度は絶対にリプルーフしないとオイルが抜け切ってしまう、という事ではありません。
タグを見て貰えればわかるのですが、Barbour(バブアー)のオイルドジャケットはドライクリーニングを含めて洗濯は全て不可となっています。
普通のクリーニング屋さんでは預かってすらもらえませんないんですよね。
リプルーフのタイミングは、貴重なクリーニングのタイミングでもあるので、私は1年に1度リプルーフを行うようにしています。
3.リプルーフに適した時期はいつ?
基本的にリプルーフは一年中いつ行っても大丈夫なのですが、個人的におすすめの時期は春の終わりから梅雨に入るまでの間ですね。
近年は春が短過ぎて何月頃とは言い辛いのですが、「暖房が必要なくなりだした頃」をイメージしてもらえると分かり易いかな、と。
単純にオイルドジャケットを着る機会が減ってくる時期という事もあるのですが、寒い時期だとオイルが固まり易く、浸み込み辛くなってしまう為です。
やり方の所でもお話するのですが、Barbour(バブアー)の専用オイルは缶の中で固まっていて、温めて溶かしてからジャケットに塗り込んでいく必要があります。
これが寒い時期にやると、塗り込んでいる途中で缶の中のオイルが固まり出し、ジャケットへも染み込み辛くなるのでムラができ易いんですよね。
それなら逆に真夏の暑い日にやれば?
と考える人もいるかも知れないのですが、夏場は湿気が多く、リプルーフ後の陰干しが中々進みません。
また、ここ数年のような猛暑の時期は冷房をつけているはずなので、真夏でも部屋の気温は低くなってしまいますよね。
その為、適度に乾燥していて、昼間は暖かく空調が必要ないような、春の終わり頃がおすすめなんです。
4.自分で簡単にできるリプルーフのやり方
ここらは実際に私が愛用しているBedale(ビデイル)を例に、リプルーフのやり方をお話していきます。
特殊な物はBarbour(バブアー)の専用オイルくらいで手順も簡単なので、気軽にチャレンジしてみて下さいね。
用意する物
まずリプルーフの為に用意するものとしては、写真のジャケットの右に写っている5点。
左上から時計回りに、
- Barbour(バブアー)の専用オイル
公式オンラインストアやAmazon、楽天などのネットショップで事前に購入 - オイル缶を温める為のお湯を入れる器
私は直接火にもかけられる、シェラカップを使用。
小さな鍋や、耐熱ボウルでも可。 - ブラシ
私は馬毛ブラシを使用。 - ウエス(雑巾)
余分なオイルを拭き取るのに使用。 - スポンジ
100均などで構わないので、できれば新品を用意。
何点かもう少しだけ、細かく説明していきます。
まずオイル缶を温める為の器ですが、できれば直接に火にかけられる物がおすすめです。
Barbour(バブアー)の専用オイルは固まった状態で缶に入っているので、まずは缶をお湯で温めて、オイルを溶かしてあげる必要があります。
このオイルは冷えると次第に固まっていく為、途中で温め直したりする時に直接火にかけられる器だと便利ですよ。
次にブラシですが、オイルドジャケット用に1つ用意しておく事をおすすめします。
他の服と兼用でブラシを使ってしまうとオイル移りしてしまいますし、ブラシは日頃の手入れでも使用する物なのでBarbour(バブアー)用の物が1つあっても良いかと思います。
リプルーフのやり方① 汚れを落とす
実際にリプルーフのやり方ですが、まずはブラシで軽く埃を払い、濡らしたスポンジを使って表面の汚れを拭き取っていきます。
この時、お湯や洗剤は使用しないでください。
お湯や洗剤を使用してしまうとジャケットに残ったオイルが必要以上に溶け出してしまい、完全にオイルが抜け切った状態ではリプルーフ(リワックス)出来なくなってしまう為です。
私がやる時はスポンジ全体を水で濡らすのではなく、スポンジを器に入れた水に少しずつ湿らせながら撫でるように拭いています。
私はバイクに乗る時やキャンプでもBedale(ビデイル)を着ているのですが、大抵の汚れはこの方法を繰り返すだけで落ちてくれますよ。
リプルーフのやり方② Barbour(バブアー)の専用オイル(ワックス)を溶かす
Barbour(バブアー)専用オイル缶を開けると、写真のように白く固まった状態です。
これを缶のままお湯を張った器の中に入れて温める事で、最終的には透明の状態になります。
私の経験上ですが、完全に透明にするには80℃前後の熱湯が必要ですね。
参考に、私がシェラカップを使用して行う場合ですが、
①シェラカップに水を張り、コンロで火にかける
②沸騰したら火を止めて、Barbour(バブアー)のオイル缶を入れる
③そのまま溶けるまで放置
の流れで温めて、実際に使用できるまで15分程度かかっています。
リプルーフのやり方③ ワックスをスポンジで塗り込んでいく
オイルが透明になるまで溶けたらスポンジに付けて、ジャケットへ塗り込んでいきます。
コツとしてはなるべく一度に、オイルを付け過ぎない事ですかね。
これはあくまで私のやり方ですが、スポンジの先端を1~2秒オイルにつけて、薄く塗り拡げるようにジャケットへ塗り込んでいます。
最初は白くムラが残るかと思うので、そのムラを塗り拡げていくイメージです。
これを繰り返し、薄く塗り重ねていくように仕上げる事で、リプルーフ後のベタ付きが抑えられて、ムラも目立ち辛くなりますよ。
また、生地の縫い目に合わせて塗る事もポイントですかね。
腕回りやポケット、正面のフラップなどの生地単位で塗っていくようにしています。
これはライダースジャケットなどにオイルを塗る時とも同じ理屈なんですが、ジャケットを構成している生地の切り替えし毎にオイルを塗る事でムラが目立ち辛くなるんです。
塗り過ぎてしまったと感じたら、全体をウエスで拭いてあげると大分軽減されます。
リプルーフのやり方④ 1~2日間、陰干しする
オイルを塗り終えたら1~2日間、陰干しします。
(写真は2日間、陰干しした後の写真です)
私の場合は薄く塗るようにしている事もありますが、2日ほど陰干しすればジャケットを撫でても手にオイルが付いたりはしなくなります。
注意点としてはジャケットを陰干しする場所は、脱衣所などの湿気が多い場所は避ける事。
カビや臭いが発生する原因にもなってしまうので、なるべく風通しが良い部屋で陰干ししてください。
これが梅雨時期などは大変なので、春の終わりから梅雨入り前にやるのがおすすめなんですよね。
人によってはサーキュレーターで風を循環させたりもするそうですが、私はそこまではやっていません。
カーテンや他の衣服に触れないよう、つっぱり棒を部屋に渡して、リプルーフしたBedale(ビデイル)だけを干すようにしています。
他の洗濯物と一緒に干すとオイル移りしてしまう心配がありますし、部屋の湿度も上がってしまうのでリプルーフ後はBedale(ビデイル)だけを個別に干すようにしています。
5.リプルーフした後のお手入れ方法と頻度
私は部屋にコートスタンドを置いているので、年中着ない期間もBedale(ビデイル)を掛けてディスプレイしています。
Barbour(バブアー)のオイルドジャケットはインテリアとして飾っていても味わいがあるので、部屋の雰囲気作りにも一役買ってもらっているわけです(笑)
まぁ、部屋に飾るのは少数派かと思うので、陰干しが終わりオイルが馴染んだら、普通はクローゼットへ仕舞いますよね。
この場合、コートカバーをかけてからクローゼットへは仕舞った方が良いです。
よほどクローゼット内が空いているのであれば問題ないかも知れないのですが、他のコートなどと触れているとオイル移りしてしまう事がありますし、クローゼットの中って意外と湿気が多いんですよね。
その為、できればコートカバーがあった方が、気持ちの面でも安心できるかと思います。
リプルーフ以外のお手入れとしては、ブラッシングくらいしか私はしていません。
それも月一回などの決まったタイミングではなく、着る時に埃や糸くずなどが気になるようなら、軽くブラシをかけるだけです。
私が色々試した中で、ブラシは馬毛の物が使い易かったです。
化繊だとオイルでゴワついて使い辛く、豚毛だと毛が固すぎて白く跡が付いてしまったんですが、馬毛はゴワついたりもせず跡も残りませんでした。
ただし、ゴワついてなくてもブラシにオイルは付着しているので、他のコートと兼用にはしないでくださいね。
6.自分でやりたくない人は、Barbour(バブアー)のクリーニング専門店へ
一度自分でやってしまえば、誰でも簡単にできるようになるリプルーフ作業。
しかし慣れない内はどうしても時間がかかったり、仕上がりにムラができてしまったりはします。
個人的にはそうしたムラも含めて自分だけの一着かなと思うのですが、どうしても心配な方や、完璧な仕上がりを求める方にはプロのクリーニング専門店にお願いするという手段があります。
価格はだいたい15,000円前後(送料別)と費用はかかりますが、洗濯NGのBarbour(バブアー)オイルドジャケットを、クリーニング→リペア→リプルーフとプロがやってくれるのは有難いですよね。
お店によってはリプルーフだけの対応をしている所もあるようなので、気になった方は「バブアー リプルーフ 専門店」で検索してみて下さいね。
まとめ:Barbour(バブアー)のリプルーフは、一生モノとして付き合っていく為の大切な儀式!
いかがでしたでしょうか。
今回は私が長年愛用していて、これからも一生モノとして付き合っていきたいと考えている「Barbour(バブアー) Bedale(ビデイル)ジャケット」のリプルーフ作業についてお話してみました。
私自身は長年付き合っていくための、1年に1回の儀式として楽しんでやっています。
最初は少し躊躇してしまうかと思うですが、一人で簡単にできるので、気軽にチャレンジしてみてくださいね。
手入れさえすれば一生着られるBarbour(バブアー)のオイルドジャケット。
大切に育てて、自分だけの一着を手に入れましょう!
この記事がBarbour(バブアー)オイルドジャケットと長く付き合っていく為の、少しでも参考になれば嬉しいです(^^)
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